三田市で遺言書がないまま実家を相続するとどうなる? 売却前に知りたい注意点を解説の画像

三田市で遺言書がないまま実家を相続するとどうなる? 売却前に知りたい注意点を解説

相続

池垣 進也

筆者 池垣 進也

不動産キャリア8年

親が亡くなったあと、「実家をどうするか」がなかなか決まらず、話し合いが止まってしまうケースは少なくありません。

特に、遺言書がない場合は、不動産を誰が引き継ぐのか、売却するのか、そのまま残すのかを、相続人全員で話し合って決める必要があります。

しかし実際には、

・兄弟で意見が合わない

・遠方に住んでいて動けない

・名義変更を誰も進めない

・「とりあえずそのまま」で空き家化する

といった問題が起こりやすく、結果として「売りたいのに売れない実家」になってしまうこともあります。


三田市でも、相続した実家や空き家の相談では、「遺言書がなかったために手続きが進まない」というケースは珍しくありません。


この記事では、遺言書がない場合の不動産相続の基本的な流れから、実際によく起こるトラブル、売却や名義変更で困りやすいポイントまで、実務面を含めて分かりやすく整理していきます。

遺言書がないと不動産相続はどう進むのか

遺言書がない場合、不動産を含む相続財産は、相続人全員で話し合って分け方を決める必要があります。


まずは、被相続人の出生から死亡までの戸籍を収集し、誰が法定相続人になるのかを確認します。前婚時代の子どもや養子縁組がある場合には、想定していなかった相続人が判明することもあり、戸籍調査に時間がかかるケースもあります。


そのうえで、

・実家の登記名義

・固定資産税の状況

・他に土地や建物がないか

・共有名義になっていないか

など、不動産の内容を整理していきます。


特に相続不動産は、現金のように簡単に分けられないため、「誰が住むのか」「売却するのか」「そのまま残すのか」で意見が分かれやすい財産です。

そのため、遺言書がない場合は、法定相続分を参考にしながら、相続人全員で遺産分割協議を行い、合意内容を遺産分割協議書としてまとめる流れになります。

手続きの段階主な内容注意点
相続人の確認戸籍収集で法定相続人を確定前婚の子や養子の確認が必要な場合もある
不動産の調査登記事項証明書などで物件確認複数地域に不動産があると調査負担が増える
遺産分割協議書相続人全員で協議・協議書作成全員の署名・実印・印鑑証明書が必要

なお、相続登記は2024年4月から義務化されており、不動産を相続したことを知った日から3年以内に申請しなければならないとされています。

「話し合いがまとまってからでいい」と後回しにしているうちに、空き家化や管理負担だけが進んでしまうケースもあるため、早い段階で整理を始めることが重要です。

遺言書がない場合の不動産相続で起こりやすい問題

遺言書がない相続では、相続人全員の合意が必要になるため、実家の扱いを巡って話し合いが止まってしまうことがあります。

特に多いのが、次のようなケースです。

・長男は残したいが、他の兄弟は売却したい

・誰も住まないが、思い出があって決められない

・遠方の相続人と連絡が取りづらい

・「とりあえず共有名義」にして放置してしまう


不動産は分けにくい財産のため、現金以上に感情的な対立が起こりやすい傾向があります。


また、相続手続きを放置すると、

・相続人がさらに亡くなる

・次の世代へ再相続が発生する

・相続人の数が増える

といった問題が起こり、権利関係がどんどん複雑になります。


その結果、「誰のハンコが必要なのか分からない」という状態になり、売却どころか名義変更も難しくなるケースがあります。

起こりやすい問題主な原因放置した場合の影響
話し合いがまとまらない実家の扱いで意見が対立売却や名義変更が進まない
空き家化・管理負担誰も使わず放置される老朽化や近隣トラブルにつながる
手続きの複雑化相続人の増加・調整不足将来さらに解決が難しくなる

遺言書がない不動産はなぜ売却が止まりやすいか

実家を売却するためには、原則として相続人全員の協力が必要になります。

たとえば、

・遺産分割協議書への署名押印

・印鑑証明書の提出

・売買契約への同意

などがそろわなければ、売却手続きを進めることができません。

そのため、一人でも反対している相続人がいると、売却が止まってしまうことがあります


また、「とりあえず共有名義」にした場合でも、将来売却する際には共有者全員の同意が必要になるため、後になって再び揉めるケースも少なくありません。


さらに、空き家の状態が長引くと、

・建物の老朽化

・雨漏りや設備故障

・雑草や越境

・近隣からの苦情

などが発生し、資産価値の低下につながります。


三田市でも、相続後に何年も放置された空き家について、「もっと早く動いていれば売れたかもしれない」という相談は実際によくあります。

遺言書がない場合ほど、「まだ大丈夫」と先送りせず、早めに方向性を整理しておくことが重要です。

子世代が早めに確認しておきたいポイント

親の相続が現実味を帯びてきた段階で、子世代が早めに確認しておきたいポイントもあります。

たとえば、

・実家の名義は誰になっているか

・他に土地や農地がないか

・相続人になりそうな人は誰か

・売却する可能性があるか

・遺言書の有無

などです。


特に不動産は、「相続が発生してから考える」では遅くなることもあります。


また、戸籍収集や相続関係の整理、遺産分割協議書の作成などは、思っている以上に手間がかかるケースも少なくありません。


さらに、農地や市街化調整区域など、一般住宅とは異なる制限がある不動産では、通常の相続より確認事項が増えることもあります。


そのため、「何から手を付ければいいか分からない」という段階から、早めに行政書士や司法書士などの専門家へ相談し、相続関係や必要手続きを整理しておくことが、結果的にスムーズな売却や名義変更につながります。

早めに確認したいこと確認の目的確認不足によるリスク
不動産の名義相続登記の準備名義変更や売却が進まない
相続人の範囲協議・手続きの前提整理後から相続人が判明する可能性
不動産・遺言書の確認農地・調整区域・遺言の有無を整理手続き方針の判断を誤る可能性

まとめ

遺言書がない不動産相続では、相続人全員での話し合いや書類収集、名義変更など、多くの手続きを順番に整理して進める必要があります。

特に、相続人の一人と連絡が取れないケースや、不動産が複数あるケース、空き家や古家を含むケースでは、想像以上に時間と手間がかかることも少なくありません。

また、「まだ揉めていないから大丈夫」と思っていても、手続きを後回しにした結果、相続人が増えて話し合いが難しくなったり、売却のタイミングを逃してしまったりするケースもあります。


当社では、不動産実務だけでなく、行政書士として相続関係の整理や必要書類の確認、遺産分割協議書作成のサポートなどにも対応しています。

「何から始めればいいか分からない」

「相続人同士の話し合いをどう進めればいいか不安」

「実家を売る前に、まず状況を整理したい」

という段階でも構いません。

三田市で相続不動産や空き家のことでお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。

一緒に安心の相続を目指しましょう。

お問い合わせはこちら

”相続”おすすめ記事

  • お盆の帰省で実家の将来を相談しませんか 将来の不安を家族で共有し安心につなげるの画像

    お盆の帰省で実家の将来を相談しませんか 将来の不安を家族で共有し安心につなげる

    相続

  • 三田市の実家相続後どうする?住む・貸す・売るの判断軸を解説の画像

    三田市の実家相続後どうする?住む・貸す・売るの判断軸を解説

    相続

  • 成年後見人になったら実家は売れる?空き家・介護費用で悩む方が知っておきたい進め方の画像

    成年後見人になったら実家は売れる?空き家・介護費用で悩む方が知っておきたい進め方

    相続

  • 認知症の親名義だと実家が売れない?対処法とリスクを押さえて安全に進める方法の画像

    認知症の親名義だと実家が売れない?対処法とリスクを押さえて安全に進める方法

    相続

  • 三田市で実家を相続したら?荷物が片づけられない時の対処法を解説の画像

    三田市で実家を相続したら?荷物が片づけられない時の対処法を解説

    相続

  • 三田市の相続不動産売却で多い失敗パターンとは?空き家を損なく手放す注意点を解説の画像

    三田市の相続不動産売却で多い失敗パターンとは?空き家を損なく手放す注意点を解説

    相続

もっと見る